今日(土曜日)の夕方、柴犬のパイオメトラ(子宮蓄膿症)がやってきました。
パイオメトラとは、子宮の中に膿がたまってしまう病気で、放っておくと死につながる可能性も十分にある怖い病気です。通常、中高齢の不妊手術をしていない動物に多く、卵巣からのホルモン障害(プロジェステロン過剰)が原因になっています。
今日の患者さんはワクチンやフィラリアというような予防を全くせず、不妊手術も行なわずの状況で飼われていたため、陰部から大量に排膿するまで状況の変化には気付かれなかったようでした。
獣医師として、このようなかわいそうな動物が増えないよう予防医学の推進にも力を入れていかねばならないと感じました。
手術は当然?問題なく終わり、現在入院下にて点滴や抗生剤、消炎剤、止血剤などを中心とした治療を行なっています。早く元気になって、退院できることを祈る今日この頃です。