ここ最近、新規のリンパ腫症例が続いています。
といっても、犬の多中心型リンパ腫が2例と猫の縦隔型リンパ腫が1例という程度ですが…。
いずれの方も抗がん剤を用いた化学療法に積極的で、やれるだけのことはやってやりたいという素晴らしい考え方の持ち主で、そう言われるとこちらも何とかうまく長生きさせてやりたいという意欲が湧いてきます。当然、あまり抗がん剤をやりたくないといわれても、その中で最良の道を探す努力を怠った事はないんですけどね。
犬にも猫にもリンパ腫という病気は非常に多く、他の腫瘍に比べると抗がん剤が比較的よく効いてくれるという特徴もあるため、この病気の治療は腫瘍内科の知識を総動員して戦う疾患かと思っています。様々な抗がん剤をうまく使って、なるべく少ない副作用でなるべく効果的にがん細胞をやっつける方法を考えなければなりません。指標になるプロトコールがあるのでそれにのっとって、あとは個々の病態をみながらの微調整をしていきます。
患者さんに「ありがとうございました。」と言ってもらえる日がくるまで、精一杯の努力をしていきたいと思います!!!