院長ブログ

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2010.04.27更新

今回は久々に病気に関してのお話からスタートします。

季節柄、犬のフィラリア症の予防のためにご来院いただいている患者様が多くおられます。
犬やフェレットにフィラリア予防が必要な事は皆さんご周知のことかと思いますが、最近(特にここ数年?)、猫のフィラリア症も問題になってきています。

10年以上前から猫にもフィラリア症があることは知られていたのですが、実際にどれくらいの割合で起こるかというデータやどんな症状が出るかというデータがまだまだ不足していました。
現在でも十分なデータがあるとはいえませんが、日本 猫フィラリア予防研究会発表のデータ(平成9年調査)によると、全国平均で12.1%、近畿では21.7%が犬フィラリアに感染しているそうです。感染した猫のすべてが発症するわけではありませんが、そのような危険があるということは理解しておいた方がよいかもしれません。
猫のフィラリア症に関して、下記のファイザー株式会社(レボリューションという猫のノミ・フィラリア予防薬を販売)に詳しい説明が載っています。

http://www.animalhealth.pfizer.co.jp/pet/qol/index.html

よく咳をしているネコちゃん、時々食欲が落ちたり吐いたりするネコちゃん、蚊に刺される事が多いネコちゃんは特に要注意かと思います。
予防に関してですが、数年前にファイザーからレボリューションというスポットタイプのフィラリア予防薬(同時にノミ・ミミダニ・回虫駆除ができる)が発売されました。それまでの内服タイプのフィラリア予防薬に比べると簡単に予防ができるようになりました。外に出てしまうネコちゃんはもちろん、室内のみで飼育しているネコちゃんでもフィラリアやノミの予防は必要な時代になってきたのではないかと思います。


話は変わりますが、

日曜日にKyotoAR主催の特別カンファレンスがキャンパスプラザ京都で行なわれました。
お題は 「犬ジステンパーと猫コロナウイルス感染症の診断と疫学について」で、
講師には相馬武久先生(マルピー・ライフテック株式会社)にきていただきました。
ジステンパーはもちろんの事、猫伝染性腹膜炎(FIP)を引き起こす猫腸コロナウイルス(FCoV)感染のことについて、新しい検査法やその限界、神経病との関わりについても、色々と勉強になりました。
FIPは純血種の比較的若い猫で発症する事が多く、FIVやFeLVなどのように雑種で多い疾患と少し異なるというお話が興味深かったです。確かに、当院での発生状況も同様だと思います。ちなみに純血種のなかでは、シャムやペルシャは比較的かかりにくい傾向があるということでした。

忙しい時期なのでご来院の皆様には色々とご迷惑をおかけするかと思います。
スタッフ一同、頑張って手際よく働きますので、ご理解の程よろしくお願い致します。

投稿者: 西京極どうぶつ病院

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