院長ブログ

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2012.07.28更新

本日、角川書店から「ヒマラヤの風にのって」という本が届きました。
これは先日「がん」で亡くなった作家の吉村達也先生が生前に書き残された本で、その中の一部に猫の闘病に関する記載があります。この猫は糖尿病を患い、それを診ていたのが私だったので文中に紹介していただきました。
そこには糖尿病と診断してから最後に腎不全で乏尿(ほぼ無尿)になって亡くなるまでの事が書いてあり、私のような国語力のない人間とは全く異なる表現力で猫に対する家族の愛情が伝わってきます。
入院中の猫ちゃんの面会に来られた際の吉村氏はちょっと腰痛で立っているのがツライと言われたものの、しっかりとした態度で私の説明を聞いたり、奥様と相談をされていました。我々の前にはどうしても助けられない病気や命というものがあるのですが、そのことも十分ご理解いただけた状況でした。




実は患者様として来院されていた時には、このような著名な作家の先生とは知らなかったので、サインのひとつももらっておけば…と、ご主人が亡くなった後に奥様からご連絡をいただいて初めて知った状況でした。。。。
吉村先生のご冥福を祈りつつ、この本を隅から隅までしっかりと読ませていただこうと思います。
自分が載っているからという訳ではありませんが、ご興味のある方は是非ご一読下さい!!!

投稿者: 西京極どうぶつ病院

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