嘔吐
猫は定期的に胃の中につくった毛玉を吐き出したり、食べ過ぎで吐いたりします。ただし吐くのが胃液だけ、また吐いた後に食欲不振になっている場合はご相談ください。
考えられる病気
食べ過ぎ/毛玉症/腎不全/肝不全/腸内異物/胃炎/膵炎 など
検査・対処・治療
レントゲン検査・血液検査・超音波検査・バリウム造影・内視鏡検査など。食事療法、点滴・注射、内服薬など。
うんちが出にくい
加齢によって腸の活動が弱くなって便が出なくなったり、また骨折による骨盤の変形で出にくくなったりする場合があります。また、肥満が原因で直腸が広がってなかなか排泄に至らないという可能性がありますが、一度調べてみることをおすすめします。
考えられる病気
巨大結腸症 など
検査・対処・治療
レントゲン検査・血液検査・超音波検査・バリウム造影・内視鏡検査など。食事療法、点滴・注射、内服薬など。
できものを見つけた
腫瘍ができている可能性があります。悪性の場合は命にかかわりますので、一度御相談ください。
考えられる病気
乳腺癌/肥満細胞腫/リンパ腫などの悪性傾向の高い腫瘍 など
検査・対処・治療
細胞診検査・レントゲン検査・血液検査・超音波検査など。外科手術、注射、内服薬など。
口が臭い、よだれが多い
大抵は歯や歯ぐきの疾患が原因で、また、その痛みのせいでよだれが出ている可能性があります。
考えられる病気
伝染病(エイズ/ウイルス性白血病/カリシウイルス感染症など)、歯の病気(歯石/歯周炎/歯槽膿漏など)、または腎不全/突発性口内炎/破歯細胞性吸収病巣 など
検査・対処・治療
口腔内検査・レントゲン検査・血液検査・超音波検査など。注射、内服薬、歯科処置など。
咳をする
抜け毛が気道にくっついて咳をしている場合もありますが、数日続けて咳をしている場合はご相談ください。
考えられる病気
肺炎/気管支炎/リンパ腫 など
検査・対処・治療
レントゲン検査・血液検査・超音波検査・心電図検査など。点滴・注射、ネブライザー、内服薬など。
目やに、涙がひどい
目やにが黄色だったり緑色だったり、涙がたまっている、かゆがる、充血しているなどは感染症の可能性があります。
考えられる病気
猫伝染性鼻気管炎/カリシウイルス感染症/結膜炎 など
検査・対処・治療
検眼鏡検査・フルオレセイン染色・(レントゲン検査・血液検査・超音波検査)など。点眼薬、内服薬など。
下痢をする
猫はそもそも下痢をしやすい動物ではありますが、数日続く場合はご相談ください。その日の便を少量ご持参ください。
考えられる病気
汎白血球減少症/膵炎/寄生虫/腸内異物/リンパ腫 など
検査・対処・治療
便検査・レントゲン検査・血液検査・超音波検査・バリウム造影・内視鏡検査など。食事療法、点滴・注射、内服薬など。
鼻水、くしゃみが出る
鼻炎、くしゃみが出過ぎていると、まともに食事ができなくなっていきます。いくつか可能性のある病気がありますので、早めに検査されることをおすすめします。
考えられる病気
ウイルス性伝染病/歯槽膿漏/鼻腔内腫瘍 など
検査・対処・治療
レントゲン検査・血液検査・内視鏡検査など。点滴・注射、内服薬など。
水を飲む、多尿
猫はほかの動物に比べて、あまり水を飲みません。そのため頻繁に水を飲んでいたり、多尿の場合は腎臓などの疾患が考えられます。
考えられる病気
慢性腎不全/糖尿病 など
検査・対処・治療
尿検査、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、ホルモン検査など。食事療法、点滴、注射、内服など。